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子どもの病気にステロイドを使うといわれたとき |
山口大学医学部生殖・発達・感染医科学講座 小児科学教授 古川 漸 |
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2 ステロイド薬の副作用はなぜおこるのか |
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グルココルチコイドは強力な抗炎症作用をもつと同時に、種々のホルモン作用をもっており、たんぱくなどの代謝にもかかわっています。したがって、ステロイド薬を用いる場合、抗炎症作用以外の作用が副作用として現れることになります。そこで、ステロイド薬の開発にあたっては、これらの副作用を出来るだけ抑えた薬が数多く開発されてきました。ステロイド薬は、代謝のさまざまな場面に関わりを持っているので、そのこと自体が副作用につながります。副作用は大きなものから小さなものまでさまざまです。
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