特集　小さな挑戦者たち−木更津社会館保育園− 「裸・泥水・森・畑・散歩」 平成20年度卒園児の母親 小野千鶴さん

　極小未熟児でこの世に誕生した奏穂。何度も入院したり、病院のお世話になりっぱなしでしたが、笑顔と愛嬌たっぷりの奏穂に親の方が幾度も救われました。
　夫の転勤で引っ越してきた木更津。同じ地区のお友だちと仲良くなれればと思い、自宅近くの社会館保育園に転入。くじゃく組の仲間入りとなったのですが、正直、親も子もカルチャーショックを受けました。
　裸・泥水・森・畑・散歩、何をとっても今までにない体験。前園では比較的すぐに順応した奏穂でしたが、毎朝登園時に、車の中で泣き叫び、保育園では走って逃げ回り、「帰りたい」とすがる姿に戸惑ってしまいました。でも一ヶ月過ぎるころには、友だちと手をつなぎ、笑い、一緒にパンツ一丁で遊ぶ姿を見て、子どもってすごいと感激したのを覚えています。 自然にふれ、毎日体を動かすことで病院に行く回数も減り、体も強くなったと思います。くじら組へ進級すると、自宅では甘えん坊の奏穂も年長さんという自覚からか、小さい子の面倒をみたり、苦手な逆上がり、縄跳び、側転にもスロースタートですが、練習を繰り返し出来るようになり、本当に成長したなあと感じてます。社会館で体験したこと、学んだこと、一緒に同じ時間を過ごした先生方、お友だち全てが奏穂にとってかけがえのない時間になったと思います。

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