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第29回 母子健康協会シンポジウム |
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親と一緒に子育てを |
2.発育に寄り添う保育
神奈川県立保健福祉大学大学院保健福祉研究科教授 小林正稔先生 |
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基本に戻れ |
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最後にまとめますと、皆さま方がマスコミュニケーションとか、いろいろなメディアにつけられたいろいろな「垢」の部分で、「いまの親はこうだ」とか、「いまの子どもはこうだ」とか言われ信じてしまっていることを一回脱ぎ捨てて、一番の基本(ベーシック)をきちっと実行するということに戻っていただければ、自然に親とのコミュニケーションも、子どもとのコミュニケーションも活性化するというふうに思っています。ぜひ、そういう機会をつくっていただければと思います。
私の大学の恩師は昨年退官しました。何にも教えてくれなかった先生です。でも、ずうっと慕っています。なぜそうなったかという一番の理由は、一つだけ私の中にきちっとインプットしてくれたことがあったからです。「迷ったら基本に戻れ」という考え方です。そこだけは徹底的に鍛えられました。何かといったら「基本に戻れ」と。
卒論を書いていて、わからなくなり、どうやったらいいのか悩んでいるときに、基本書をもってこられ、「これから読み直せ」と言われたときには、冷や汗をかきました。でも、その教えというのはいまだに私は大事にしています。
こういう時代だからこそベーシックなものをもう一回きちっと見直す機会になっていただければ、それが本当に、寄り添うコミュニケーションづくりになるのだというふうに思います。
時間の中で精いっぱいのところしか言えませんけれども、ご理解いただければありがたいと思います。どうもありがとうございました。(拍手)
前川 ありがとうございます。
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