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第29回 母子健康協会シンポジウム |
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親と一緒に子育てを |
3.子どもが育つコミュニケーション
東京慈恵会医科大学名誉教授 前川喜平先生 |
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子どものコミュニケーション
子どもとのコミュニケーションは、日ごろから子どもと触れ合って、子どもの気持ちになって一緒に遊んで、子どもから好かれていれば、まず大丈夫です。それが基本です。そのときに絵本の読み聞かせとか、一緒に遊ぶとか、ふれあいを重視することです。
小林先生がさっきおっしゃったけれども、子どもが喜ぶのは、本能的に大人の顔つき、笑顔でわかります。この大人は私が好きだとか、嫌いだとか。だから、同じ目線でニコッと笑う。わざと笑いはダメですよ。本当にこの子がかわいいとか、好きだという気持ちで接すれば、子どものほうからのコミュニケーションはできます。
叱るのも、反対するのもいいですが、子どもの気持ちを聴いて、それから「どうして悪いか」を話し合うということです。それから、いいことがあったら話す。
もう一つ、ぜひやってほしいのは、子どもというのはすごく個人差があるんです。だから保育者の人の大部分は、底上げというか、無理に同じ年齢の子どもに合わせようとするのではなくて、その子どもを信じて、いかに発達を待つかということです。そういう態度が一番必要です。
ぜひ心がけてほしいのは、食事は楽しい雰囲気で。○○ちゃん、食べ方が悪いとか、好き嫌いがあるとか、丸飲みするとか、そんなことより、やはり楽しい雰囲気で食べる。それから、周りの人がきちんとした食べ方をしていれば、食べ方というのはこういうものだなということが子どもはわかるのです。そのことをぜひ言ってください。
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