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第25回 母子健康協会シンポジウム 保育と食育
3.食の問題行動と対応
国立保健医療科学院研修企画部長 加藤 則子



遊び食い・むら食い・のろ食べ


 子どもというのは、いたずらというか、合理的ではない、そのときすべきではないいたずら‥‥つまり、食べながら食べ物で遊んでしまうとか、そういうことというのは、子どもが興味を持って楽しくやる対象でない、食べるということが子どもにとって熱中できないことであれば、そうでないことに気持ちが行ってしまう。ここのところを注意していただくといいと思います。食事をすることが子どもにとって最も楽しく興味のあることでなければ、集中力に無理があったらやめていいわけです。例えば、食事は30分ぐらいで終わらせてもいい。食べようというモチベーションがあるときに食べさせてあげるように工夫していきましょう。こういうのが考え方の基本です。
 望ましい対応を具体的に紹介しますと、 1.おやつ(牛乳やジュース含む)は1日1回、時間を決めて量も控えめにする。 2.子どもの体力に合った、適度な散歩や外遊びを心がける。 3.食事時間を落ち着いた、楽しいものにする。 4.食事時間には、テレビを消す習慣をつける。子どもは大人のように、食事とテレビに同時に注意を向けるのは難しい。 5.手づかみなどで食べているうちに遊び始めても、叱ったり、取り上げて一方的に食べさせたりせずに、「ごちそうさま」にする。 6.食べたくない時には無理に食べさせないように。食事は30分位で終わらせる。 7.食事中も日常生活においても、子どものやることを先回りしてやったり、口をはさみ過ぎないようにすることが大切です。



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