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第二十四回 母子健康協会シンポジウム |
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保育におけることばの問題と対応 |
3 吃音など構音上の問題とその対応
国際基督教大学教授 栗山 容子 |
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専門機関 |
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どのような専門機関があるかということですが、公的な相談機関のほかに、民間の医療機関や専門機関でも相談することができます。特に、子ども病院とか、子どもクリニックといったようなところには、言語聴覚士といわれている専門の資格を持った方がいることもあります。たとえば、国立子ども成育センターにもこういった資格を持つ方がいます。大学とかあるいは研究所の施設でも、指導を受けられるところがあると思います。学校に上がったあとでは、学校が言葉の教室を併設しているケースもあるようです。
最後に、子どものことばには個人差があります。その発達の過程では気にかかることも少なくないと思います。ここでお話しした子どもたちの様子を見ても、そのような心配があった場合、父親や家族全体が問題を受け止め、サポートしていくことが問題を乗り越える一つの手がかりであるように思いました。
これで、ひとまず話を終わらせていただきます。(拍手)
前川 どうもありがとうございます。
幼児語のことはあまり先生はお話しにならなかったんですけれども、いま皆様の年齢で幼児語をしゃべっている人はいないでしょう。大体は、ある時期になるとみんな直るのです。だから、よほどだと思う場合を除いて、あんまり気にすることはありません。
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