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特集  「急変する社会環境から子どもの心を守る」
こども心身医療研究所所長 冨田 和巳



おわりに

 今回は「悲劇的な子どもの事件」を通して、子育て、特に乳幼児期の大切さと、その対応を、私の推論も含めて述べてみました。最近の社会の急激な変化が、問題を噴出させている事実に目を向けながらも、表面的現象でなく、「何が基本になるのか」を考えていただきたいと思っています。そのためにも、フェミニズムに代表される「一見かっこいい」外国産の意見に惑わされないようにして、私たちが忘れ去り、重要視しなくなった「わが国の伝統や善い民族性」を思い起こしてください。なお、文中でも繰り返していますが、できれば本誌の67・68号をもう一度お読みくだされば幸いです。拙書「小児心療内科読本—わたしの考える現代の子ども」(医学書院)は医学書ですが、一般の方々にもわかりやすく、育児に必要な視点から環境や文化・歴史、教育までを多角的に解説しています。なお、本稿では私の趣旨を生かすために、あえて保育士とせずに保母としました。真意をご理解ください。

附)
ふたば No.67「子どもの心身を蝕む社会環境 NO.1」
Link: ふたば No.68「子どもの心身を蝕む社会環境 NO.2」

プロフィール

冨田 和巳
こども心身医療研究所所長。
東昭和42年 和歌山県立医科大学卒業/昭和51年 大阪大学医学部付属病院小児科に心身症外来開設/昭和60年(社)大阪総合医学・教育研究会設立
(現在の主な役職) 社団法人大阪総合医学・教育研究会理事長・同付属こども心身医療研究所所長、大阪大学医学部小児科非常勤講師、日本小児心身医学会理事長、日本心身医学会理事・認定指導医、大阪府医師会学校医部会精神保健対策委員会委員
(主な著書) 「小児診療内科読本—私の考える現代の子ども」(医学書院)「小児心身 医学の臨床」(診断と治療社)「厳しさを忘れた学校・家庭教育—小児科医の教育診 断」(ぱすてる書房)。



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