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母親たちの奮闘と医学の進歩
熊本大学小児科教授 遠藤文夫先生



ガスリー法の普及


 ガスリー博士の成果は1963年に米国小児科学会雑誌Pediatrics誌に掲載されます。発表が遅れたことの原因として当時の小児科医を初めとする医師たちの理解がなかなか得られなかったといわれていますがおそらく事実であったでしょう。それにしても1957年に測定方法の原理を発見して1961年に姪がフェニルケトン尿症であったことを知った驚き。1961年までの悔やまれる時間。しかしそれからの驚異的な熱意は周囲の人たちの協力を呼び込みました。短時間に世界中にこの方法が知れわたりました。この方法は驚くべき速さで米国と欧州で普及します。続いて日本にも普及します。




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