第34回母子健康協会シンポジウム
「子どもたちの遊びと体づくり」
前川(座長)
本日、司会を担当いたします、慈恵医大の前川でございます。短い時間ではございますが、ご協力のほど、よろしくお願いします。
まず、本日のシンポジウムの趣旨ですが、現在、幼児期の子どもたちが健全に育つために最も不足しているものは何でしょうか。それは、子どもたちの好奇心や創意工夫によりつくり出される仲間遊びだと思います。遊びの仲間、時間、場所がない現代社会においては、園において大人が遊び仲間、時間、場所を、意図的に工夫してつくる必要があります。遊具は子どもたちの創意工夫により、さらに充実し、発展するものでなければなりません。
本日は、理論的基礎は最小限にとどめ、具体的な仲間遊びについて、遊具などの実例を示しながら、どのようにして子どもたちの仲間遊びを発展させ、体と心を育てるかについて行います。
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