2.ホントはやめたい! スマホ子育て(3)

【表1】はベネッセが2013年と2017年に調査したデータをまとめたものです。2013年のスマートフォンの利用を見ていただきますとわかりますように、利用時間が4時間以上というのはほとんどいない。0.1%です。2時間でも0.4%というふうに非常に少ないわけです。15分くらいでも5.5%という状態です。

2017年になりますと、4時間使う子は1.3%、3時間が1.4%、2時間が3.1%です。明らかに増えている。タブレットも、2013年当時はほとんどゼロだったのが、4時間以上0.7%と増えてきています。

タブレットとスマホを足してパーセンテージで計算すると2017年は、2時間以上が8.8%、4時間以上が2.0%です。乳幼児の4時間以上は、保育園に行っているとしたら、家にいる時間、起きている時間のほとんどですね。それが2.0%。これをその保育の専門の先生は、「取るに足らない数字」と言っているわけです。人口で言いますと12万人です。2時間以上で括ると52.8万人です。これを取るに足らない数字と言ってしまう専門家が、皆様方がひょっとしたら敬愛している先生かもしれない。そういう社会なのです。

【表1】 図2の出展データをもとに古野が編集

では、なぜスマホやタブレットを使っているのかということ。これも同じくベネッセの調査で【図3】のように出ています。

「外出先での待ち時間」「子どもが使いたがるとき」、これが3割です。「子どもが騒ぐとき」、つまり、おとなしくさせたい。それから、「自動車、電車などで移動しているとき」、退屈させたくない。退屈したらうるさいからですね。「親が家事などで手がはなせないとき」「子どもが約束を守ったご褒美として」、これが1割ぐらいです。「寝るまでの時間」というのが8.2%います。「食事中」というのも2.3%います。

図3 利用場面