ウィズコロナと保育所での子どもの生活(9)

質問への回答

いただいた御質問に回答させていただきます。

質問1 「コロナ下における職員、保護者、園児への情報提供について、どのように情報を伝えていくか、また何を伝えるべきか知りたい」

保護者は、情報については難しい部分もあるかと思います。先ほど、スライドの中でもお伝えしましたが、保護者から得るべき情報は何か、得たものをそのまま提供するのではなく、何を情報提供すべきかについては、保育所として整理しておくことが必要になります。陽性者が出た場合には、個人情報に留意した上で必要な情報だけを保護者に伝えていくことが大切かと思います。情報は保健所や行政と共有して、齟齬が生じないようにすることも大切です。

質問2 「保育所で感染者が出た場合、情報を一般に公開するか」

行政や事業者と確認し、公開の必要があればひな型を用意しておいていただくことも必要になるかと思います。園児に対しても、今、どういうことが起こっているのか、子どもたちにとってしていただきたいことはどんなことか、子どもに分かりやすい言葉で伝えていただくのも必要かなと思います。職員に対しても、施設内での情報共有をしていただければと思います。

質問3 「布製の玩具の消毒について」

ガイドブックでは、布製のおもちゃは洗剤による洗濯を行う、子ども同士では共有をしないとなっていますが、この質問いただいた先生のように、流行期は使用を控えることが望ましいとさせていただいております。

質問4 「受診を控えている保護者への対応方法について」

一時期、保護者の方が受診をなかなかしないという話や、予防接種を受けに行かない保護者の方もいらっしゃるということで、小児科学会から必要な時期の予防接種はきちんと受けてくださいねというお知らせも出されていて、厚労省からもお知らせが来ていると思います。今、発熱外来をしているところと分けられていると思いますので、普段の受診について必要であればしていただき、コロナを恐れるあまり、普段の受診、そういった対応がおろそかになるということはあまり望ましくないことかなと考えます。やはり、症状が続いている場合にはお子さんにとって受診をすることで、お薬を飲んだりして症状が軽減されるのであればと話をしていただければと思います。

質問5 「おもちゃの消毒について」

こちらのページの中でお伝えさせていただいたのでというのでいかがでしょうか。

質問6 「子どもの手拭きタオルをかけるループについて」

手拭きタオルについては、感染症対策ガイドラインの中に書いてあるとおり、手を拭く際には個人持参のタオルかペーパータオルを用いて、タオルの共用は避けること。個人持参のタオルをタオルかけにかける際には、タオル同士が接触しないように、密着しないように間隔を空けることが望ましいとなっております。

質問7 「歯磨きについて」

歯磨きについても、歯磨きをする際にはというところでガイドブックに詳しく、こういったことをと載せていますので、ぜひガイドブックを見ていただければなと思います。ただ、流行が感染拡大している時期には、保育施設での継続が可能かどうかということも保育所のほうで対策を考えていただけたらと思います。

質問8 「調理・配膳とか、お子さんたちのクッキング活動」

こちらに関しては、子どもたちが作ったものは、加熱することで食品自体を介しての感染の可能性は低いとされています。しかし、クッキングという作業を子どもたちが共同作業することで、密集しやすく、共有物も多くなるということで、ウイルスを調理現場に持ち込まない工夫を行った上で活動を行っていただけたらと思います。

あとは、感染流行期には子どもが密集するということは少し控えていただくことも必要になるかなと思います。

質問9 「歌や合唱について」

こちらのページの中で少し触れさせていただきました。密閉空間で行うことがないようにすることと、やはり流行している時期には中止もしくは縮小したりして、遊び方の工夫が必要になるかなと思っております。