2.ふれあい保育の実際(1)
吉永こんにちは。吉永でございます。皆さんと一緒にお話しできるのを楽しみに参りました。
まず、前おきとしてですが、私は、育児支援は幾つかの項目に分けて考えています。1つ目は、育児の負担を軽くすること。病児保育があります、延長保育があります、しばらく預かっておくよ、補助金が出ますよ、そういうマンパワー的、経済的に楽にする、そういう育児支援があると思います。
2つ目の育児支援は、お母さん自身が育児をするのですが、その育児がなるべく心安らかに、安心してできるように、相談役がいたり、一緒にお茶を飲みながら育児の話をして、ストレスを解消する相手がいるという育児支援があると思います。
3つ目は、愛着形成支援。「うちの子、かわいい~、うちの子のそばにずっといたい、うちの子は特別」、そういう気持ちにも支援が必要なことがあります。
今日のお話は、まさに育児支援の中のこの部分の話をしているのだと思っていただけたらいいでしょう。
それから、リフレッシュ。おばあちゃん、おじいちゃんからだと、「母親だったらこうするべきだろう」「こうあるべき」と言われたりします。しかし、お母さんたち同士になると、「私はありがたいことに、子どもに手を上げるところまでいかずに済んでいるけれど、そんな気持ちもわからないでもないよ」となる。そんなふうに、気持ちをサポートするといいますか、ストレスを理解してもらうこと。実際パートに出るようになって、子どもに手が上がらなくて済むようになるお母さんもいらっしゃいますし、リフレッシュというのはお母さんたちにも必要だろうと思います。
それに近年、恐ろしいニュース、悲しいニュースをたくさん聞く時代になりましたので、子を守る、親を守るというのも、私たちに無関係ではない時代になってきたと思います。
今日の話は、その中の「愛着の形成」という話です。