2.ふれあい保育の実際(6)

実は、私は長いこと、タッチケアというのは赤ちゃんだけのものかと思っていました。裸の胸に寝かせてマッサージするのは、歩き出すまでかなというふうに思っていたのです。そんな頃、保育士の先生たちのあつまりでタッチケアを教えてくれという話があって、指導に参りました。

それからしばらくして、一人の保育士さんから電話がかかってきたんです。ある保育時間が長い子がいて、3歳半なんです。この子が友達とトラブルが耐えなくて、乱暴で、噛みついたり、ひっかいたりして手に負えないのです。お昼寝の時間にタッチケアを始めました。背中をゆっくりさすってあげながらお昼寝を迎えたら、ぐっすり寝てくれて、最初の日からやわらかい表情になったのでびっくりしましたということでした。毎日毎日、「今日もタッチケアする?」「うん、今日もして、して」「今日もする?」「うん、先生、今日もして」と言ってくるので、お昼寝の時間にします。そうするうちに、その子がほかの子どもたちに、「あんたたちもしてもらいたいやろう」と自慢するようになっていったんです。そうして、同時に、だんだん友達とのトラブルが減っていったんですよね、という電話をいただきました。タッチケアを教えた者としても、半信半疑でしたが、本当であれば面白いから、いろいろ子に記録を取りながらやってみてくださいとお願いをしました。