3.タッチケアのきっかけと日本における広まり(2)
1.今日の社会問題は「心の問題」
いじめ、自殺、不登校、キレる、犯罪などの子どもにまつわる社会問題も増え続け、この対策は、乳児期の母子関係にまでたどり着かないと先に進みません。
それらに対し、2005年10月、文科省の委員会が、今日的社会問題、虐待や犯罪、そんなことを全部含めて、結論は「心の問題」であると結論を出していますが、これがなかなか日本に広まっていきません。何かあると責任問題の追及ばかりです。
子どもの人間関係や社会的適応能力の育成のために、今こそ、養育者による適切な愛着形成が必要である。愛着というのは、ある特定の対象との間に形成された愛情の絆、これは、時間や空間を隔てても続くというものです。