4.総合討論(22)
前川僕が一番失敗するのは、決めつけちゃうことが多いんですよ。決めつけるのが一番簡単なのですけど、その前にいろんなことを考えて、ゆっくり対応していくということが必要なような気もします。ご参考になったかどうかわかりませんがそろそろ時間になりますが、最後に、一人でも。
はい、どうぞ。
質問者立川市から参りました、スギタといいます。
我が園では以前に乾布摩擦を行っていたのですが、今回、また再開しようという話が出ております。自分でさすって、タオルを使ってやっていこうと思っているのですが、先生方のお考えを。先ほど、おしくらまんじゅうというお話もありましたけれども、そのあたりから、お友達同士でやるとか、何か新しい乾布摩擦のアドバイスをいただけたらなと思います。
橋本今、皮膚科的な問題も含めまして、スキンケアの立場から言いますと、乾布摩擦というのは皮膚を壊しているだけのもので、「一般的には、もう乾布摩擦はやめたほうがいいんじゃないですか」という意見のほうが多いみたいです。
ついでに、小児科は皮膚のケアをいろいろ言ってきましたけれども、一番忘れ去られていたのが赤ちゃんのスキンケアです。お母さんたちは、自分だけ風呂上がりにべたべたローションを塗っているけれども、赤ちゃんにはほとんどやってこなかったわけです。それがアトピー、喘息とも関連している。それから、アレルギーも今、皮膚から入ってくるみたいに変わってきまして、生まれてすぐからスキンケアをやらなければいけない。産科から退院したらもうローションを塗っていきましょうという時代に入ってきました。その時代に乾布摩擦をやりましょうというのは、今はほとんど言えなくなってきているのではないかなと思います。
だけど、これも個人差が結構ありますからね。それでもやる人はどうぞと。
吉永同時に、育児にガーゼを使うなという話があります。お風呂に入るときにガーゼは使わないほうがよいということが一般的になってきました。ガーゼは、乾いている間はフワフワ、サラサラ気持ちいいですが、濡れると、デニムでこするのと変わらないと言われています。
それから、今日の話のテーマはタッチケアだったので、〝タッチカワ市〟の人に質問していただいて、最後に話を戻してもらってよかったなと思いました。
前川そうですね。ありがとうございます。
そろそろ時間がまいりましたので、締めの言葉を。
今日やったお話の内容というのは、単に子どもだけではなく、今の大人、現代人全部、老人まで必要なことですので、時と場合によって、夫婦、友達、おじいさん、おばあさんでもいいですから、ぜひ、このいろいろな方法を用いてお互いに癒し合ってください。