4.総合討論(19)

質問者栃木県から来ました、サワド第一保育園のイマイと申します。

去年の4月から保育園に、アンジェルマンの男の子と滑脳症の男の子の受け入れを始めました。アンジェルマンのお子さんに関しては、歩行も安定して、通常の保育の中で、1人の保育士をつけて活動ができているのでそんなに心配はないのですが、滑脳症のお子さんに関して、まだ2日しか登園ができていない状態です。高熱を出したときに痙攣が起きてしまうので、入退院を繰り返している中で、私たちも「保育士としてできることは」ということで、病院の先生とも協力・相談に乗っていただいて、訪問しながら保育を始めてきました。

気管切開の手術をしてから痙攣がおさまってきたので、今度の4月からは保育園の登園が週1 ぐらいになるのではないかというところで、今、何をしてあげられるか、保育士みんなで考えているところです。橋本先生のお話の中で、重心のお子さんたちにタッチケアとか、そういうことをしていらっしゃると聞いたので、具体的にそういう子どもたちにはどういうことをされているのか、教えていただけたらと思います。お願いします。

橋本そういう診断がもうついているわけですね。それは、ここで個別にお話しするよりも、まず園医としっかり相談して、そして、専門家と綿密な連携を持ってやっていったらいいと思います。

私たちがやっているのは、重心の中と、もう一つは、児童発達支援センターの中で、親と子を一緒にして遊ばせながらその中でタッチケアを行っています。

ただ、おっしゃるように、痙攣が起こってくるということになるとタッチケアで逆に痙攣を誘発することもありますので、専門家と連携を取って、個別に考えないといけません。

前川一つは、「さする」ということと、それから、歌でも歌いながら関節を動かしてあげることとか、そういうふれあいの状況しかないんじゃないですかね。ただし、痙攣が多いとか、いろいろなことがありますので、できる範囲でやるしかないのではないですか。小児神経的に言えば、一つの立派な障害児で重症の部類に属することで、普通の子にやるのとは違うので、そこだけお気をつけになるしかないのではないですかね。