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座談会「子どもとおやつ」

おやつの語源と歴史

前川巷野先生、「おやつ」という言葉はどこから出てきたのですか。

巷野一日の“子丑寅”の……。

前川おやつというのは、八つどきで3時頃でいいのですか。

巷野ええ、3時と思っています。ところで例えば母乳やミルクを飲ませるときに、時間を決めて飲ませるか、飲みたいときに飲ませるかというのが、戦後一時期問題でした。先生もそういう時代ではなかったですか。飲みたいときに飲む。

前川自律授乳ですね。

巷野当時は自己調節栄養法という表現で、私は教授から、これを研究してみないかということで、ちょうど長女が生まれたので、自己調節栄養で飲みたいときに飲ませて記録をとったら、だんだんとそれが決まってきたのです。

前川規則授乳に変わりますね。

巷野規則授乳に変わってきて、生後5カ月、6カ月になると、朝起きたときに飲む、寝る前に飲む、昼間は3回か4回というふうに飲む時間も決まってくる。その子どもによって空腹のリズムが出てくる。だんだんそれが、朝、午前、お昼、夕方、夜、そして夜8時、9時に寝るというのが出てくる。その頃から離乳食が1回から始まる。その1回の離乳食というのは、普通、午前中1回。それがやがて朝食になるわけですし、2回だと午前と午後2時か3時頃、夕方までには2回やっていますね。

前川普通はそうですね。

巷野それで2回になる。3回になると、大体朝昼晩で、10カ月、11カ月ぐらいで3回食になって、大人の食事にその辺から加わってくる、そうやって離乳食が終わる——いまは大体1歳半と言っておりますけれども、その頃になると1日3回くらいになって、その間に授乳が残っていくわけです。それがやがて間食になっていくのかなと。どうですか? それまではミルクだったけれども、離乳食が3回になってその間に残る。

前川それが間食。なるほどね。

巷野寝る前も1回、大体残っていますね。

太田そうです。

巷野寝る前に飲むのがいつなくなるか?

前川人によりけり。

太田そうですね。

巷野ということで形づくられていって、それが3歳くらいになると、大人の仲間に入っていくということかなと思います。

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