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座談会「子どもとおやつ」

高木私が発言すると、間食は悪いものだということになってしまいますけれども(笑)、そういうことを決して考えているわけではなくて、おやつと間食という認識の違いが、歯科の中と外でたぶん違うんだなと思っています。私は、子どもさんとつき合っているうちに、単に栄養補給だけで間食をとらえないで、吉田先生がおっしゃったように、心も体も健全に育つために、午後のひととき、やはり息抜きは必要だろうなというふうに思うんです。

たぶん歯科では、おやつのような間食というニュアンスを問題にしているのであって、私たちはおやつという表現をしていません。ですから、「おやつ」にはいいイメージを持っていると思います。間食の回数が増えると、歯科的な病気とつながるので、あまりよろしくないイメージを持っているのではないかなとお話を伺いながら思いました。ですから、決しておやつを何回という表現はしないですね。間食は何回とか言いますけれども、おやつは3時頃、息抜きに、静かにして皆さんと語りながらものを食べる。そういう時間は大切なので、歯科ではたぶん話題にしていないのだと思います。

巷野おやつは優等生ですよね(笑)。

前川どうですか、吉田先生。

吉田おやつを子どもが選んだり、管理できるようになっていくことはとても大事なことだと思っています。小さければ小さいほど親の管理が必要ですけれども、恐らく、自分で管理できるようになっていかないといけないだろうと思うんです。その練習をどういうふうにしたらいいのかというのがあるのですが、放っておくと、何でも食べちゃうとか、ご飯がおやつみたいになっているとか、主食がおやつになっているとか、そんなことがあって、これは、子どもだけで何とかできるものではないと思うんです。家族で食事のことを見直していかないことには、子どもがちゃんと食事を管理する、あるいはおやつを管理するというふうになっていかないだろうと思います。そういう全体的な目で見ることは大事なことだと思います。

前川そうですね。むしろ今日の座談会がきっかけになって、『ふたば』を読んだ保育園・幼稚園の親が、むしろおやつを管理するような親になって欲しいですよね。

太田先生、どうですか。

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