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座談会「子どもとおやつ」

前川なるほどね。太田先生、さっきから「食育」という言葉をおっしゃっていますけれども、一言で食育というのはどういうことでしょうか。

太田食べることを楽しむ(笑)。

巷野自分のことを言ってるわけ?(笑)

前川僕はそれに尽きると思います。食べることを楽しんで、地域とかその国の文化を知るということでいいのですかね。

太田そうだと思います。

前川そろそろ時間がなくなってきましたけれども、最後に、皆様の今日の座談会のまとめを話して戴きたいと思います。

太田食事とおやつの食べる時間を決めることによって、生活リズムもちゃんとつくられてくると思います。1日3回の食事が基本にあって、おやつはダラダラ食べない。そういう生活のリズムの中で、「休息」と「活動」というメリハリがつくようになると、子どもたちもすごく元気になるのではないかと思います。「食べる」と「遊ぶ」——適度なエネルギーがあれば子どもは自然に遊びたくなっちゃうというところもあるので、そういうリズムをちゃんと守ってあげるというか、つくってあげるのが大人の役割なのかと思います。

前川吉田先生、いかがですか。

吉田食べるというと、体の健康とか、歯の健康も考えようというのが主なテーマになりますけれども、実は、食べるというのは我々が生きていく中でとても大事なことで、特に「心」にも大事なことで、心が豊かになるということでは大事なことだと思います。そういう面からも食べることを見直さなくてはいけないと思います。食べることを家族の中でいいかげんにしていると、今度は心のほうの歪みにもなってきますし、心の歪みがまた、食べることの歪みにもつながっていきますので、やはり心という面からも大事にしたいと思います。

前川おっしゃるとおりですね。高木先生、どうですか。

高木心の歪みは、今、吉田先生がおっしゃったような背景があって、やはり生活が乱れている人たちに病気も多いんですね。子どもたちの体の健康と心の健康の両方の面から、やはり規則正しい生活を営むことがすべての健康につながるのではないかということで、食事を楽しむことも含めて、そういった形に持っていければ、私は、おやつも問題になることはないというふうに思っています。

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