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座談会「子どもとおやつ」

総合討論とまとめ

前川それでは、最後の総合討論とまとめに入りたいと思います。今までのこと以外に、皆様、何かご意見がありましたら、どうぞご発言ください。巷野先生、いかがですか。

巷野毎週日曜日に「ダーウィンが来た!」というのを非常に楽しみに見ているのですが、鳥だとか、海のもの、いろんなものが出てきますと、常時、食を求めて動いて食べているわけですね。

前川そうですね。食べることって生活そのものですね。

巷野それしかないわけですね。じっとしていれば敵に食われてしまうかもしれない。だから、人間の食はまさに〝文化〟で……。

前川そうでしょうね〝楽しむ〟なんていうことは動物にはないんでしょうね。

巷野ないと思います。おいしく食べようとか、食べ物をおいしく食べるだけではなくて、人間同士、共通のものを食べて、共通の生活をしてということで、食というのはまさに文化。人間もかつてはいつ食べてもいいような状態だったと思うんです、それが、今から何百万年か前に火を使えるようになってから、時間を決めてつくって、1日何回という食事になって、それのほうが生活しやすい、料理もしやすいということになって、3回ぐらい食べるとそれでもうお腹いっぱいになって、それ以外食べないけれども、その間に、身近にあれば食べてそれを楽しむと。その3回の食事になったところがまさに基本で、その間の間食というものが、さあ、これをどうするかというのでこういう議論になったわけで、自然にそういう形になっているんじゃないでしょうか。

さらに、先ほど太田さんが言ったように、いつでもおいしいものがありますよね、家の中に。疲れて帰ってきても、戸棚をあけていつでも食べられるとなると、それをどうやってコントロールしなければいけないのか。しかしそれは、3回の食事に支障を来さないようにしようという、何かブレーキがかかっているからこういうことが話題になるわけですね。

前川まさにその通りです。どうですか、高木先生。すごく面白いと思うんです。何かありますか、どんなことでも結構ですが。

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