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座談会「子どもとおやつ」

前川グリコでいろんなものを出していますけれども、そういう製品はいかがですか。

製品パッケージ

太田「プリッツ」、「ビスコ」、「キャラメル」などいろいろありますが、何が良い悪いではなく子どもの好みや食欲に合わせて選んでいいと思います。製品にはエネルギーや成分表示がされているので確認しやすいと思います。最近は食べきりサイズに小さく包装されているものが多くなったので組み合わせがしやすいと思います。

前川結局、同じものでも与え方によって、プラスになったりマイナスになったりするんですね。それに関係するものが、子どもの生活のリズムとか、運動とか、空腹とかがあると思いますけれども、与え方についてちょっとご意見を聞きたいと思います。いかがですか、巷野先生、おやつの与え方。

巷野繰り返しになりますけれども、初めは1日10回も12回もおっぱいを飲んでいて、それがだんだん受け入れ体制ができてきますと、離乳食がその中に1回出て、2回出て、3回出てということで1歳半ぐらいになって、その間に乳が残るわけです。母乳を早くやめるのもいるし、3歳ぐらいまで飲むのもいますけれども。人工栄養・ミルクでしたら、栄養ということで、3回の間の食事を補うという意味で、あるいは子どもが空腹のときにミルクを飲ませるということ、これが間食の出発点ではないかなと思います。大体1歳、2歳ぐらいになってくると、ほとんど飲まなくなってくる。そして食べるものも、乳ではなくて、パンだとか何かというものが1歳、2歳でおやつの中にポツンポツンと出てきて、3歳になると、3回の食事を基本にして、それまでのミルクあるいはパンのようなものが間食として残っていくだろうと。そして、私みたいに古い者は、3時頃というので「おやつ」という言葉がある。1歳、2歳ぐらいの頃は、おやつという言葉は出てこないと思うんです、昔も今も。

前川おっしゃるとおりです。

巷野今は、3歳過ぎの3回の食事の間の食事ということですよね。それもだんだんと、要するに〝八つ時〟のそういう考えがなくなってきて、おやつという言葉が使われなくなって、間食になったんじゃないですか。

太田いいえ、3歳以降は「「おやつ」の時間ですよ」と使うと思います。

前川僕なんて終戦後の食物のないときに育ったので、おやつという言葉、大好きです。

巷野3歳になれば。その人によって。

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