前川そうしますと、与え方と与えるものの内容が問題になってくると思います。太田先生、厚生労働省の母子保健課がやった、「平成22年度幼児健康度調査」のおやつに関する調査の速報がありますね。健康度調査は10年ごとにやっていますので、それら比較して、結果を教えていただけますか。
太田年齢別のおやつの与え方として、幼児に欲しがるときに与えるのは全体で23%ですが年齢が上がると共に減少傾向にあります。時間を決めて与えるは全体の50%ですが年齢が上がると共に増加傾向にあります。平成2年と比較することが多いのですが、平成2年よりは12年のほうが、「欲しがるときに与える」と答えているお母さんたちがかなり多くなっています。それが2歳ぐらいでも30%弱いらっしゃるということで、欲しがるときに与えているという人たちが問題になっています。全体で言いますと、平成12年は大体24%で、22年度は22%と、若干下がってはいますけれども、依然として20%ぐらいの人たちが「欲しがるときに与えている」としています。
前川与える内容はどうですか。甘いものとか、甘いものを控えるとか。
太田栄養価に注意するというのが、平成12年度から見ると、「甘いものは少なく」、あるいは「甘いものに偏る」は、それぞれ16%が19%になって、9%が13%となっています。ある意味から言うと、「甘いものは少なく」と「甘いものに偏る」が僅かですが増加傾向にあります。多くはないですが。