発疹の対応と乳幼児にみられる発疹性疾患の特徴を表と図に纏めましたので参考にしてください。
突発性発疹は昔の知恵熱という病気です。これは、ちょうど赤ちゃんが知恵がつく生後半年ぐらいから1歳の前半ぐらいに起こる病気で、普通は39度〜40度の熱でて、医者に、風邪ではないと言われて、熱が4日間続いて、熱が下がる前後に発疹が出てくる病気です。乳児に特徴的です。風疹は、熱と発疹と一緒に出てきます。熱と一緒に発疹が出てきて、熱が下がると発疹が大体消えてしまう病気です。リンパ腺が腫れているのが一つの特徴です。ゼロ歳児には風疹は滅多に起こりません。
それに対して麻疹は、原則としては、お母さん方は予防接種を打っているので、生後半年以前は起こりません。抗体がなくなる頃から起こります。特徴は、最初にカタル症状というのがあって、熱と咳とか、くしゃみとか、鼻水とか、目が赤くなってくる。熱が下がって、熱が出るのと一緒に発疹が出てきます。麻疹は、発疹が消えなくて色素沈着を残すのと、咳が残るのが特徴です。麻疹の場合は、イワシの腐ったみたいな赤い目と、咳を聞いただけでわかります。ですから、発疹が同じでも、明らかに病気の種類が違うのです。
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いまは予防接種が2回やられていますので、むしろ年長時とか大学生に多く、一般の子どもたちは非常に少ない。少なくとも病気の種類としては、乳児が突発性発疹、幼児が麻疹とか風疹。学童が伝染性紅斑、りんご病です。頬が真っ赤になる。これは赤ちゃんには見られないです。幼稚園の後半か、学童です。
これに対して水疱瘡というのは、発疹の種類が違いますが、虫に食われたみたいな発疹が体にできてきます。それがだんだん増えてきて、頭の髪の毛の中にも出てきます。それと一緒に熱が出てくることもあれば、だんだん水泡ができてきて広がるというのが水疱瘡です。これは、予防接種が任意なので保育園で常に見られる病気です。