母子健康協会 > ふたば > No.75/2011 > 保育園・幼稚園における感染症と対応

財団法人母子健康協会 第31回シンポジウム
「保育園・幼稚園における感染症と対応」

前川皆さん、こんにちは。これからシンポジウムを始めさせていただきます。

皆様が保育をしている乳幼児は免疫学的に感染症にかかり易いので、園においては感染症の対応が常に問題となっております。いままでは「学校保健法」に準じた登園基準で対応して来ましたが、抵抗力も弱く、予防接種も未完了の乳幼児に、学校保健法を適用するのは不十分で、園独自の感染症対策の策定が求められてまいりました。

これを受けて21年3月に、保育園保健協議会が作成した「保育園における感染症の手引き」と、21年8月にこれをもとにして厚生労働省から「保育所における感染症対策ガイドライン」が出されました。本日は、これらの資料を基にして保育園・幼稚園における感染症と対応についてのシンポジウムを行いたいと思います。非常に短時間ではありますが、実り多いシンポジウムであることを願っております。

本シンポジウムは、最初に3人の講演を戴きます。私が15分、中心となる園医の和田先生が30分、看護師の佐藤先生が20分です。講演の後、内容が不明の質問は受けますが、それ以外のいろいろな質問は、皆様の手元にある質問紙に記入して戴き、それをもとにして後半の総合討論を行いたいと思います。

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