設立80周年記念 第35回母子健康協会シンポジウム(大阪会場)
「保育に役立つ健康知識」
子ども達の健やかな発育・成長のために
吉岡(座長)
皆さん、こんにちは。お寒い中をたくさんの方々にお集まりいただきまして、ありがとうございます。
私を入れて3名の今日の講師は、もともと小児科医であります。医学・医療と保育・子育ては、大変近いし、表裏一体のものであります。我が国、あるいは世界じゅうの子どもたちをいかに元気で健康に育て上げていくかということは、皆さん方にはとても大きなテーマですし、私どもにとっても大きく、かつ、死活問題でもあります。
今日は、三つのテーマに絞りまして、母子健康協会設立80周年記念のシンポジウムをこれから開催いたします。当協会のシンポジウムは、東京でも、何度もやっておりまして、今回、何をテーマにするかは、皆さん方のご意向も反映した形といたしました。一つは食物アレルギー、もう一つは、季節との関係のある感染症、そして、事故あるいはけが。これらは、すべて皆さん方にとって毎日、本当に心配したり、配慮しなければならない大変なテーマであります。また、それほどではないと思っていても、いろいろ落とし穴のあるテーマかと思います。3人で手分けをいたしまして、この三つのテーマについてお話をすることにいたします。
それでは、最初に「食物アレルギーの基礎知識と対応」を伊藤節子先生にお願いいたします。伊藤先生と亀田先生はともに、子どもたちの感染症と免疫、そしてアレルギーについては専門家ですので、それぞれまずお話を伺った上で質疑応答の中で、共通の話題にはもう少し具体的に突っ込んでお伺いしてまいりたいと思っております。
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