1.新しい授乳・離乳食の考え方…「授乳・離乳の支援ガイド」2019年改訂版から…(7)

今回、ガイドが改定されましたけれども、一応ガイドの改定のポイントというか、4つの項目からなっています。

改定のポイントの解説

1つ目は、ここにあるように、科学的な知見を踏まえた適切な支援の充実ということで、ともかく指導方法が人によって違うとお母さんが混乱するだけなので、その指導方法が人によって異ならないように、ともかく科学的にはこうですよというのをはっきり示して、その科学的な根拠をもって支援するというのを1つの柱にしました。

それから、お母さんにとって、いつごろ、あるいはどのぐらいという、授乳でも離乳食でも、どういうリズムで食事を与えればいいかと悩まれることが多いので、それをかなり充実させるようなものが必要。

それから、今日のもう一つの大きなテーマです、食物アレルギーに関しては、かなり新しい知見が得られましたので、それは新しい知見に従って変える。

それから、先ほども言いましたけれども、いろいろな情報がインターネットで手に入るので、その情報を整理しないといけないということで、このことに関しては、ここでちゃんと見てくださいよと。どういう情報が正しいかというのも、今回のガイドの中に新たに明確にするという方針。この4つの柱を立てましたので、おのおのの改定のポイントの中身について、これからご説明をしたいと思います。

一応この後お見せするスライドで、こんなふうに赤で囲ってあるのは、ガイドの中のそのままの文章です。ですから、一字一句違いません。単にそれを張りつけただけです。ですから、囲ってあるところはガイドの文章。

「授乳・離乳の支援ガイド」について

それで、このガイドの文章を実際にお示しして、その後、どうしてこういう文章になったかという根拠の文献も含めて、改定でこういう文章になった裏側というか経緯をご説明するという流れになっていきます。