2.食物アレルギーの考え方…制限食をやめましょう…(16)

あとはご紹介です。こういう「食物アレルギーの栄養食事指導の手引き」というものが、誰でもダウンロードできます。皆さん、ぜひとも読んでください。ほかにも東京都のマニュアル、対応ガイドライン、食物アレルギー対応指針、いっぱい出ています。みんなただで、ダウンロードできます。しかも、数十ページですごく読みやすいです。ぜひともお願いします。

これは、私も一部書いていますけれども、こんないい本がいっぱい出ているんです。この本は買わないといけないですけれども、今はほんとうにそういう資料がいっぱいそろっておりますし、今週末に食物アレルギー研究会なども開催されます。これは、医師、看護師、教育関係の方、保育士の方、栄養士の方が一堂に会する学会です。皆さん失敗談など、いろいろなものを発表してくださっています。

そして、来年5月9日、10日は、小児臨床アレルギー学会(注:新型コロナ感染症のため延期)です。これも、医師以外の人の参加のほうが多いという学会です。今回僕もこの運営委員をやらせていただいておりますが、ここではたとえば栄養士の方が「私はこういうレシピを使っておいしくつくった」というような、いろいろな発表をされているんですね。ぜひとも、一度、興味のある方は来ていただいて、いろいろなことを学んでいただくとありがたいです。

以上、まとめです。いろいろ話をしてきましたけれども、とにかくうまいこと医師と協力する、それから保護者と協力するということが大事です。一番大事なのはコミュニケーションです。コミュニケーションがうまくとれていないと誤解が生じます。妙なトラブルが起こってしまいます。

以上、少し長くなりましたけれども、これで講演を終わらせていただきたいと思います。(拍手)