1.新しい授乳・離乳食の考え方…「授乳・離乳の支援ガイド」2019年改訂版から…(16)

次は、離乳食の作り方のことなんですけれども、離乳食は先ほども言ったようにお母さんの悩みの大きなポイントになります。離乳食というのは、手づくりが好ましい。要するにお母さんが子供のためにつくってあげなさいよという考え方がどうしても社会的にはありますけれども、そうではなくて、ベビーフードというような便利なものもありますので、先ほどのフォローアップミルクを使うということで、なるべくお母さんの負担がかからないような方法でちゃんとつくっていただくのが、実際には重要かなということで、もちろん手づくりを可能であればしていただければいいんですけれども、そうでなくても離乳食はちゃんと準備できますよということを思いとして記載しております。

ベビーフードを活用する際の留意点について

ベビーフード、いい点も悪い点もありますけれども、ともかく利用するということに関してはいいですよという考え方になっています。

ベビーフードの利点と課題

大分時間が迫ってきたんですけれども、離乳食を始めると、どのぐらい母乳を飲むのか。人工乳はどのぐらい飲むのか。これも大きな課題なんです。基本的には、ともかく離乳食を食べさせて、その後、子供が欲するならば飲ませていただく。ずっと離乳食が始まってもどんどん母乳を飲ませるお母さんもいらっしゃいますけれども、基本的には離乳食が主で、母乳は、もし本人が飲みたいというなら飲ませていただくということをこの中に記載しております。

離乳への移行

実は、離乳食をどのように進めて、どのように終わるかというのは、お母さんにとっては結構大きな悩みなんですけれども、これはどちらかというと、いろいろな方からのお話を聞いてされている方が多いようなので、特に市区町村のいわゆる離乳食の教室で聞かれている方が多いようです。そこでは、ともかく離乳食が中心で、なるべく離乳食を進めて、その付随として母乳なり人工乳がありますよということをなるべく徹底していただくということに今回のガイドはしております。

離乳食が終わる時期も、先ほど始まるのも遅くなったと言ったんですけれども、日本では終わるのも少し遅くなってきているんですね。ですから、必要な時期に始めて、ゆっくり離乳食を進めて終わっていただければいいかなということを明記しております。

出典:厚生労働省「平成27年授乳幼児栄養調査」(2016)