1.新しい授乳・離乳食の考え方…「授乳・離乳の支援ガイド」2019年改訂版から…(15)
ボツリヌス菌に関しては、ご存じと思いますけれども、蜂蜜から感染することがありますので、1歳までは禁止ということになります。
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次は、離乳食がおくれると、実は鉄欠乏、あるいはビタミンD欠乏を起こす可能性があるんですね。ですから、もとに戻りますけれども、離乳食というのは、栄養学的な必要性から始まるものですので、必要な時期に離乳食を開始する。
特に母乳というのは、もともと鉄もビタミンDも少ないんですね。ですから、母乳をずっと続けて離乳食が始まらないと、鉄欠乏による貧血やビタミンD欠乏によるくる病を起こす危険性があるということを明記しました。
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その根拠は、母乳の子供は貧血が多い。
最近、子供も日光浴をしなくなったので、ビタミンD欠乏によるくる病がふえているんですね。これは特に北のほうで多くなりますけれども、離乳食が始まらないと、さらにこの危険性が強くなるということで、そういうことを今回ガイドに記載したということになります。
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