妊娠中に喫煙すると、妊婦自身にも胎児にも深刻な健康被害をもたらすことが明らかになっていますが、妊娠中も喫煙を続ける女性は少なくありません。
わが国の妊婦の喫煙率(妊娠中も喫煙を続けた女性の割合)は、最近の調査(平成18年度)では7.5%という結果でした。しかし、妊娠が判明した時点で喫煙していた女性の割合は、33.2%にも達していました。この2つの数字を引き算した25.7%が、妊娠がわかって禁煙した女性の割合ということになります。
たとえ妊娠がわかって禁煙したとしても、それまで吸い続けることは、胎児の重要な器官が形成される胚芽期(妊娠第3〜8週)にタバコによる健康被害を与え、胎児に奇形などの障害を生じさせる可能性もあることから、非常に危険な行為と言えます。