小児科医50年を省みて
財団法人母子健康協会理事 東京大学名誉教授 鴨下重彦先生
平成22年春の叙勲で、はからずも瑞宝重光章受章の栄に浴したところ、ふたば編集部より記念に何か寄稿するよう、とのご指示を頂きました。この度の受章はひとえに本協会はじめ、これまでお世話になった方々のご指導、ご鞭撻の賜物であり、何よりも第一に感謝を申し上げねばなりません。何を書くべきか迷いましたが、今年が医師になって丁度50年の節目に当りますので、この半世紀を振返り、出来事の思い出や感じたことなどを活字にして、責をふさぐことでお許し頂きたいと思います。