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財団法人母子健康協会 第30回シンポジウム 「保育における食物アレルギーの考え方と対応」
4.総合討論(12)

伊藤では、全く関係のない話に戻って、食べ物ごとの話の中で、大豆に関してもうちょっと追加の質問がありました。大豆アレルギーで、「空気中に浮遊しているきな粉でアナフィラキシーを起こすことがありますか」と。ちょっと特殊というか、かなり極端な例のご質問ですね。

ピーナッツだったら、あります。ピーナッツのアレルギーはほとんど皆さん重症で、例えばピーナッツが粉々になって、それが舞い上がったところに接触あるいは吸入したら、アナフィラキシーまで行く危険はあります。落花生で豆まきをされる保育園がありますよね。皆さん、やられます? それはピーナッツアレルギーの子どもはとても怖いです。その場はもちろんですけれども、その後、よっぽど床掃除をしっかりされないと、床の上で寝そべってじんましんを起こすことがあります。

海老澤先生、ありますか。浮遊したきな粉で何らかの誘発症状。僕自身は、そこまで起こした人はいないんですけどね。

海老澤経験ないですね。

伊藤大豆で、ほんのわずかでアナフィラキシーまで行く患者さんというのは極めて少ないんです。大豆を食べるとじんましんが出るという方は、それなりに数がいます。

すごく特殊な話をしてしまうと、大豆の外の殻の部分が喘息の原因になるという報告があって、それは労働者ですね。港湾労働者で、そういう荷物を運ぶ倉庫の中で仕事をしている人たちで喘息が起きる、そういう話はあります。大豆アレルギーはそういうことで非常に難しいです。

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