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財団法人母子健康協会 第30回シンポジウム 「保育における食物アレルギーの考え方と対応」
4.総合討論(8)

質疑応答

―アレルギーのお子さんの対応で、給食をつくるときに器具を分けてくださいということで、お釜を持ち込むとか、お鍋を持ち込むとか、別にしてくれということを保護者の方から言われる場合があります。給食をつくる側としては、その辺をどこまで分けたらいいのか、対応したらいいのかというのがよく話に上がるんですけれども、その辺を教えてください。

海老澤その辺に関しては、たぶんガイドラインでも触れていくと思いますけれども、私たちの考え方としては、基本的には洗浄をきちんとしている限りにおいて通常は問題ないというふうに考えています。

ただ、粉とか、そういったものを扱うときは、空気中に舞ってしまって‥‥これは工場でも同じですけれども、コンタミネーションといって混入してしまうことがあるんですね。そういうものはなるべくうまく避けていくように、粉状のものを扱うときは違うところでつくるとか、調理の手順を考えていくとか、いろいろなことが必要になるのではないかと思います。その辺は伊藤先生も、たぶんご意見をお持ちだと思うので。

伊藤去年、私の病院にかかっている食物アレルギーのかなり重い人たちに対して、「家庭で専用の器具を使っていますか」ということも含めて、対応の仕方のアンケートをしました。そうしたら、家の中で鍋を専用にしているという方は2割くらいしかいないんですよ。お母さん方は、もちろんそのつもりで、念入りに洗剤を使って手洗いをされていると思いますけれども、その条件をちゃんと頑張ってやれば、家庭内でそれほど事故は起きていないということです。

ただ、保育園の業務の中で、自動洗浄器だけを通してその食器を使うと、意外と大きな洗い残しが残るという危険があるでしょうから、私がお勧めしているのは、アレルギー用の子どもの食器あるいは調理器具は、使う前でもいいと思いますが、職員の方が洗剤で手洗いを一回丁寧にされれば、それでオーケーというふうに考えていいのではないかと思っています。

前川ほかにもまだ事前質問がたくさんありますので、次のトピックスに移らせていただきます。

それでは、次をお願いします。

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