遊びの種類

古くからの遊びの研究として、ビューラーの分類(5)(心理的機能面から)、カイヨワの分類(3)(遊びの内容から)、ピアジェの分類(8)(知的発達の視点から)バーテン(5)の分類(遊び方の観点から)を表1に示します。

現代的な遊びとして、加藤(4)は、①ごっこ遊び、②ものづくり、③遊具遊び、④運動遊び、⑤教養遊び、⑥ルール遊び、⑦その他、に分類しています。仙田(9)は遊具を介した遊びを、①身体動作遊び、②乗り物遊び、③身体感覚遊び、④模倣遊び、⑤追跡鬼遊び、⑥泥・砂遊び、⑦アジト遊び、の7つに分類し、遊具を介した遊びは全ての遊びの25%を占めると述べています。さらに、遊具での遊び行動を、①休息的遊び、②めまい的遊び行動、③挑戦的遊び行動、④ごっこ的遊び行動、の4種類に分けています。特に、ごっこ的遊び行動は社会性を育てる集団遊びとして考えられています。

表1 古くからの「遊び」の種類

文献

  1. (1)ベネッセ教育総合研究所(2016):園での経験と幼児の成長に関する調査―卒園前の年長児をもつ保護者を対象に―.
  2. (2)ベネッセ教育総合研究所(2015):第5回幼児の生活アンケート.
  3. (3)カイヨワ(多田道太郎・塚崎幹夫訳)(1971):遊びと人間(増補改訂版).講談社.
  4. (4)加藤泰彦・他(2007):子どもの遊びと発達1―ピアジェの構成論と物と関わる遊び.大学教育出版.
  5. (5)河崎道夫(編)(1983):子どもの遊びと発達.ひとなる書房.
  6. (6)枡千晶・橋本創一(2016):インクルーシブ保育における特別な支援を要する子どもの活動参加に関する調査報告―参加可能な遊びに着目して―.小児保健研究、75(4).
  7. (7)日本小児科保健協会(2011):幼児健康度に関する継続的比較研究.平成22年度厚生労働省科学研究費補助金成育疾患等次世代育成基盤研究事業.
  8. (8)ピアジェ・他(赤塚徳郎・森楙監訳)(2000):遊びと発達の心理学.黎明書房.
  9. (9)仙田満(2009):こどものあそび環境.鹿島出版会.