成長曲線の評価

成長曲線の最終判定は専門の小児科医にお任せいただく必要があります。しかしある程度の目安として、身長が低いと思われる子どもの場合、①身長が−2.0SDの曲線より低い。②次第に伸び率が悪くなり成長曲線にある線を横切ってしまうような場合(例えば小学校低学年で一年の身長の伸び率が約4㎝を切るような場合)等は専門医の受診が勧められます。

逆に伸びが良くても①幼児期から+2SD程度の高身長、過成長がみられ、特に発達の遅れを伴っている場合。②+2SD以上の高身長が持続する場合、また③小学校低学年までに身長の伸びが急に良くなる場合は思春期早発症などがあるため、専門医に相談する必要があります。

体重のSDは身長のSDほど有用ではありませんが、急に体重が増える場合は問題があることが多いですし、こどもの体重が増加しないあるいは減少する場合は明らかに異常ですので、専門医に相談が必要です。

成長曲線でわかること

成長曲線を描くことで、成長の様子がわかることはもちろんですが、時には治療が必要な状態の診断のきっかけになることもあります。身長伸びでいくつかの事例を示します。いずれも専門医に相談する必要があります。