乳幼児健診における「育てにくさ」への対応(2)

縦抱っこ

健診で一番最初にお母さん方が心配されるのは、運動発達が遅れていないかです。「首がすわっていないですね。1カ月後にチェックしましょう」と言うだけでは、不安を持たせるだけになりますので、「首がすわっていないお子さんに関しては、こういうふうに縦抱っこを多くしながら生活してみましょう。そして、1カ月後にもう一度見せてください」という話をします。

寝返り

寝返り

また、寝返りをしないという訴えをするお母さんには、「足をこうやって交差させていくと、ころんと寝返りできるようになりますよ」と話します。それから、お座りの形ができない、お座りをさせると床につぶれてしまうような赤ちゃんには、バスタオルを使って、バスタオルをくるくるっと巻いて、おなかのところに置いてこうやって遊んだらどう?」と、健診の場で紹介をします。

バスタオルを使って

バスタオルを使って

この二人のお子さんも健診に来たお子さんで、バスタオルを利用することによって目の前のおもちゃと遊ぶことができました。こういうアドバイスをすると、お母さんたちはホッとされます。他には、ずりばいができないとか、はいはいができないとか、あるいは、右足だけ立ててハイハイするという心配もあります。