乳幼児健診における「育てにくさ」への対応(9)

まとめです。

まず、自分のスケールを持つこと。それから、この後、橋本先生が話をされると思いますが、対応方法を自分の技術として幾つか持っておくこと。関係者同士だけで対応するのではなく、保護者を置き去りにしないこと。それから、目の前にいる子どもたちに、自分の持つ専門性を生かし、問題を先送りしない工夫をすること。一人で、一機関で抱え込まないこと。いろいろな社会資源と連携して、連続した子育て環境を形成することです。

目標は、障害の有無にかかわらず、保護者に子どもを正確に理解してもらい、適切な対応をしてもらうことだと思っています。

以上です。

前川 どうもありがとうございました。

先生のご経験に基づく貴重なお話、ありがとうございます。

特に今、先生のお話で何か聞いておきたいことはございますか。よろしいですか。

では、次の議題に移らせていただきます。

次は、「保育所・幼稚園における『育てにくさ』への対応」、橋本先生のお話です。

先生は長年、秋山先生とご一緒にこの方面の仕事をしてまいりました。そのほか、保育所・幼稚園などの巡回相談や専門相談なども行ってこられております。「保育所・幼稚園における『育てにくさ』への対応」の第一人者でございます。この問題の幅広いお話が聞かれるのではないかと思います。

それでは、先生、よろしくお願いします。