⒋ 発達障害、発達障害類似の症状(1)
(1) 乳幼児期の異常な行動歴
あやしても顔を見たり笑ったりしない。小さな音にも敏感である。大きな音に驚かない。喃語が少ない。人見知りしない。母親がいなくても平気でひとりでいる。親のあと追いをしない。名前を呼んでも声をかけても振り向かない。表情の動きが少ない。イナイイナイバアをしても喜んだり笑ったりしない。抱こうとしても抱かれる姿勢をとらない。視線が合わない。指差しをしない。2歳を過ぎても言葉がほとんど出ないか、二、三語出た後、会話に発展しない。1、2歳ごろまでに出現していた有意味語が消失する。人やテレビの動作のまねをしない。手をひらひらさせたり、指を動かしたりじっと眺めたりしている。周囲にほとんど関心を示さず、ひとり遊びにふけっている。遊びに介入されることを嫌がる。ごっこ遊びをしない。ある動作、順序、遊びなどを繰り返したり、著しく執着する。落ちつきがなく、手を離すとどこに行くかわからない。わけもなく突然笑い出したり、泣き叫んだり、睡眠が不規則になったり、極端に短かったりする。
(2) 発達障害によく見られる症状
身体がやわらかい(筋緊張低下のサイン)。下肢をつきたがらない。ぴょんぴょんしない。ミルクを嫌がったり、飲みの悪い時期がある。要求の指差し、それから応答の指差しなどをしない。四つばいはできたが、いざり移動をしたりする。砂が触れたり手にご飯粒がつくと、非常に過敏などの感覚の異常がある。多動、衝動性です。極端な偏食、奇妙なこだわり、奇妙な動作、同じ動作を繰り返す。それから睡眠障害などです。