保育所・幼稚園における「育てにくさ」への対応(1)
橋本 ご紹介いただきました学芸大学の橋本と申します。よろしくお願いします。
レジュメに今日お話しする内容は全部書いてあります。すみません、パワーポイントをいっぱいこの後お出ししていまして、メモがとれないといつも怒られるのですけど、先に謝っておきます。メモがとれないと思います。大事なところはレジュメのほうに文章で起こしておりますので、後でごらんいただければと思います。ですから、今日はレジュメというよりは、スライドのほうをごらんいただきながらお話を聞いていただけますとありがたいと思います。
スライドにありますとおり、幼児期に障害がある、そういうお子さんたちが保育所や幼稚園で保育を受けることが、今、簡単な言葉で言うと「インクルーシブ保育」と言われております。障害があるお子さんたちの幼児期は、そのインクルーシブ保育が今は中心になっているということです。
そのお子さんたちが小学校1年生に入学しますと、今、現状はこんな感じです。今日はいろんな保育所や幼稚園の先生方がいらっしゃっていると思いますが、小学校1年生の教室に行きますと、大体今はどの小学校でも、学校ボランティア、支援員という方、大人が1名入らないとなかなか授業が成立しないという状況です。自閉症スペクトラムの疑いのあるお子さんとか、軽い遅れのあるお子さんとか、入学前にもう診断されていて、引き継ぎがあって入ってきているお子さんと、大体3人ぐらいこういった知的障害ないし発達障害の疑いのあるお子さんがいて、そのほかにも、やはり個別に対応してあげなくてはいけないというお子さんたちもいるわけです。これが現状です。