⒈「育てにくさ」とは

「育てにくさ」とは、子育ての中での難しさや心配などを感じる親の感情を表現している用語です。その要因には、子どもの要因、親の要因、親子の要因、親子を取り囲む環境の要因があります。要因は単一のこともありますし、複数が組み合わさっていることもあります。

どうして「育てにくさ」が問題になっているかというと、「育てにくさ」というのは回避感情でございますので、親子関係が円滑に結べず、愛情形成の障害、子どもの心の健全発達や親のストレスの状況、ひいては子どもへの虐待にもつながる可能性があるものです。小児保健の立場より、「育てにくさ」は正常の個人差、保護者の経験不足など、いろいろの要因で見られますので、診断よりまず支援することが重要なのです。対応は早ければ早いほどよいとされております。