乳幼児健診における「育てにくさ」への対応(1)
秋山 前川先生、ご紹介ありがとうございました。あきやま子どもクリニックの秋山といいます。
今日は、主に乳幼児健診の中で見かける「育てにくさ」を中心に話をしてみようと思います。よろしくお願いします。
まず、乳幼児健診は、このように1カ月、3カ月という間隔で健診をしております。この乳幼児健診も時代とともに目的が変わっています。以前は、栄養問題とか疾患、それから子育てというようなものでしたが、今は、虐待と発達障害の早期発見・早期支援が主な目的になっています。
ここにきちんと3カ月ごとに乳幼児健診がセットされていますが、これは単に3カ月ごとにという決まりではなく、この時期にチェックする項目があるからこの時期にやっています。ですから、5カ月で健診に来られた場合、3、4カ月健診のチェック項目は通過しているけれども、6、7カ月健診のチェック項目は通過していないということになり、5カ月として本当に正常かといったときに、私たちはチェック項目を持っておりません。そのために、この3、4カ月健診、6、7カ月健診というときに、健診を受けていただくというのがポイントになります。