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座談会「子どもの心を育てる」

発達障害、産後うつ、脅迫神経症など精神疾患の親の対応

前川水岡先生、精神疾患を持つ保護者について発言していただけますか。

水岡精神疾患を持つ保護者の方が増えています。対人恐怖症、アルコール依存症、うつ病、パニック障害など精神疾患を持つ保護者の方なのですが、子どもは順調に発達していくことが多いです。そういった保護者の方とのかかわりをどんなふうにしていったらいいかということが、保育の中ではすごく問題となっていて、勉強したいなと思っています。

前川精神疾患ではないですけれども、発達障害の親はおりますか。

水岡はい。ちょっと知的に遅れた方もいらっしゃいました。

前川それも含めてですか。

水岡はい。

前川発達障害とか精神疾患の保護者の子どもはどうすればいいか、皆様のお考えを聞きたいのですが、どうですか。

冨田親が発達障害的なものをもっていると、かかわりは難しいですねえ……。

前川難しさは判ります、でもどうしょうもないのです。

正高特に発達障害の女の子のお母さんというのは、かなりの確率でお母さんも発達障害ですね。

前川そうです。すごいのです。どうにもならないのです。

正高発達障害ということがわかっていると、まだいいんですけどね。問題は、ご本人がどの程度わかってもらっているかということで、本人が、自分は発達障害だということがわかって、なおかつ自分をある程度受け入れてもらえていると、かなりところを変えることができる。それをしてもらうことが大事だと思いますね。「お母さん、失礼ですけど」と。変な言い方をすると激怒しますから、そこを何とかして、あなたは発達障害なんだからということを受け入れてくれるようになったら、しめたものだと思いますね。それが難しいですね。精神疾患は全部そうだと思いますよ。

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