予防接種不適当者というのは、予防接種を打ってはいけない人です。表5のような内容です。
要注意者というのは、注意をすれば接種してよい対象者で、心臓血管系疾患、腎臓、肝臓、血液及び発育障害など基礎疾患を有する者、接種2日以内に熱や発疹など、アレルギーを疑う症状を呈したことがある者、接種しようとする接種液の成分に対して、アレルギーを呈するおそれのある者、過去にけいれんの既往のある者、過去に免疫不全の診断がなされている者、近親者に免疫不全のある者、BCGについては、長期の接触があって感染の疑いが濃い者などは、確認してから接種することになっています。
対応としてはアレルギーについては皮内テストをおこなうことで安全に接種ができますし、熱性けいれんについては発熱時にダイアップ座薬を使用することにより接種が可能です。その他は主治医に相談してから接種してください。
以上、簡単に、予防接種に必要な基礎的な知識についてお話をいたしました。
それでは、次に移らせていただきます。
次は、感染研の岡部先生にご講演をいただきます。乳幼児期に必要な予防接種と接種スケジュールについて、今までは定期接種が主だったのですが、今度はそうではなくて、定期も任意もみんな必要です。それをいかに効率よく打つかということのお話です。ですから、同時接種とかいろいろな問題が出てきて、一つのモデルをお話しいただけるのではないかと思います。
それでは、先生、よろしくお願いします。