母子健康協会 > ふたば > No.76/2012 > 保育に必要な予防接種の知識 > 理解に必要な基礎知識 > 一.感染症予防の三原則

財団法人母子健康協会 第32回シンポジウム 「保育に必要な予防接種の知識」
1.「理解に必要な基礎知識」

東京慈恵医科大学名誉教授 前川喜平先生

前川 それでは、最初に私から、「予防接種の理解に必要な基礎知識」についてお話をさせていただきます。

一.「感染症予防の三原則」

以下の3つが感染症予防の基本で、いずれか一つが達成されれば感染症は予防できるということです。

【1】 感染源対策:患者の隔離、病原体の排除、消毒などで、病原体がなくなってしまえば感染しないわけです。

【2】 感染経路の対策:マスク、手洗い、手袋、上下水道の整備、汚物処理などで感染経路がなくなれば、これも感染しないわけです。

【3】 感受性ある人への対策:感受性があるというのは、病気の抗体を持っていない、感染しやすい人です。これの最も有効な手段が予防接種です。

受動免疫というのは、例えば、はしかの子どもと接触して、予防接種が間に合わないときに、はしかの抗体が入っている免疫グロブリン製剤を注射するのが受動免疫です。

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